ニュースキンジャパン 社会貢献活動

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ニュースキンジャパン社会貢献活動(CSR)

霧多布湿原ナショナルトラストへの支援を継続
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霧多布湿原ナショナルトラストへの支援を継続
霧多布湿原へのサポートが17年目を迎えました

霧多布湿原へのサポートが17年目を迎えました

霧多布湿原ナショナルトラストのミッション「この湿原を未来の子どもたちへ残していくこと」に共感し、17年前から支援を続けています。寄付金は今年の120万円を含め、累計5,060万円となりました。みなさんからの寄付は、埋め立てられて開発の危険性がある民有地の買取費用と保全活動、地域の子どもたちへの環境教育など、さまざまな形で役立てられています。
今回、会員と社員の総勢40名で現地を訪れ、残すべき自然を肌で感じながら、自然を守るためのお手伝いをしてきました。

※ナショナルトラストとは、19世紀末イギリスで始まった市民運動。みんなで貴重な自然や文化遺産を保全していく活動です。

霧多布湿原について

絶滅が危惧される動植物も生息する湿原
守るためにできることは、自然の素晴らしさを知り、伝えること

北海道東部、釧路から約90㎞東にある霧多布湿原の面積は国内3番目、東京都の渋谷区が2つ入る広さ。この湿原がある浜中町では、道内で見られる特別天然記念物のタンチョウをはじめ、天然記念物のシマフクロウ、オジロワシ、オオワシ、クマゲラ、マガン、ヒシクイといった7種類の鳥すべてに出会えます。訪問中エゾジカに遭遇したように、野生の生き物が人の生活のすぐそばに生息するのも特徴。夏にはエゾカンゾウやワタスゲが群生となって咲くことから、花の湿原とも呼ばれています。

みんなで自然を守るお手伝い

自然の恵みを絶やさぬために力を合わせ継続して保全することが大切

総勢40名の会員と社員で活動し、一人ひとりの力は小さくても、協力することで大きな力になることを実感しました。

ニュースキンジャパンによる2017年の支援

寄付金 120万円
寄贈品 ボランティア活動で使う清掃トング

霧多布湿原ナショナルトラスト 三膳 時子 理事長(中央)、浜中町 松本 博 町長(右)と小林 和則 社長(左)。寄付目録と、ニュースキンのロゴが刻印された清掃用トングを贈呈。累計5060万円の寄付金は、850ヘクタールの買い取り保全地のうち約4割の土地購入などに使われています。

ボランティア活動の内容(9月15日、16日)

海産物が豊かな理由のひとつに、湿原の森林部からのミネラルが関係しているともいわれています。環境維持のカギとなる森林部の水源地の整備と、海の恵みを守るためのゴミ拾いを実施。これらは重機で行うことは難しく、手作業でコツコツと続ける必要があることを知りました。

【1日目】
霧多布湿原センター
裏山の枝落とし・薪割り

森林部を整備するためにトドマツを剪定。背丈までの枝を落とすことで地面に太陽光が届きやすくなり、樹木の成長をサポート。また、この作業には散策路の安全を保つ目的も。薪割りに使った木は、昨年の台風による風倒木や間伐材を約1年乾燥させたもの。森林整備時に出たこの薪は、地域の人たちと一緒に使うピザ釜の資材として活用するそうです。

【2日目】
海岸のゴミ拾い

湿原に面した海岸には漁具や海外からの漂流物などが。浜中町の特産物、昆布が育つ環境を整えるためにも、土に還らないゴミをトングで拾いました。約1時間半で、以前寄贈した軽トラック2台に積みきれないほどのゴミが集まりました。なお、湿原内のゴミの放置も絶えず、過去には、缶の蓋を飲み込んだタンチョウが死んでしまうという事故も起きたそう。湿原周辺を美しく保つということは、自然にも人にとっても重要なことで、多くの人々が自然環境の大切さを実感することを参加者全員が願いました。

浜中町、霧多布湿原の関係者から

ニュースキンのサポートについて、止まない、たくさんの「ありがとう」

霧多布湿原ナショナルトラスト 三膳 時子 理事長

「一人ひとりの力は小さいですが、ニュースキンの皆様に賛同していただくことで大きな力となり、壊れた湿原を再生・湿原を保全することができています。17年前からの変わらぬサポートに感謝申し上げます」

浜中町 松本 博 町長

「私をはじめ町民は、霧多布湿原ナショナルトラストからこの湿原の価値を教えてもらいました。そんな彼らの活動を、寄付金やボランティア活動などさまざまな形で支援してくださるニュースキンに、心からお礼を申し上げます」

Keyword1: 1986年、生き物と人のために設立
野生の生き物だけでなく、昆布の生産など本来の生態系に頼って生きる地域の人々のことも考慮し、両者のために保護活動をスタート。設立メンバーの伊東氏は、「東京から来た私にとって、タンチョウがすぐそばを歩きオジロワシが目の前を飛ぶ非日常は『凄い』の連続でした。だけど地域の人からしたら当たり前の日常で、凄いだなんて誰も思わない。それが健全なんだと気がついたと同時に、この凄さ(湿原)を次の世代に伝えねばならないと奮起したのです」。

Keyword2: 1993年、ラムサール条約に登録
湿原に生息するタンチョウなどの生き物や、季節によって飛来する渡り鳥によって霧多布湿原の環境が極めて貴重であることが国際的に認められ、1993年にはラムサール条約の登録湿地に選定。当時はこの土地の多くを個人が所有していて、何の保護措置も取られていなかったそうです。

Keyword3: 2000年にニュースキンジャパンとの出会い
「気持ちで残していく取り組みを約10年続けましたが、民有地の開発を食い止めるには買うほかないと考え、NPO法人を立ち上げました。ですが資金がなかった。そんな大きな課題を抱えていたタイミングで、ニュースキンに賛同していただき、2,000万円を支援してもらいました。これがシードマネーとなり、おかげさまで現在は、民有地の約8割を買い取り保全できているのです」。

Keyword4: 地域住民の気づき
「霧多布湿原ナショナルトラストの約30年の活動をとおして一番変わったのは、浜中町のみなさんからの理解かもしれません。湿原は当たり前にあるものではなく、『財産』ではないかという見方が出てきました。まだまだ地域の人たちのゴミの投げ捨てはなくなりませんが、活動当初から比べれば少なくなってきたんですよ」。

Keyword5: もしも霧多布湿原ナショナルトラストがなかったら…
「ここを『残そうとする人を育てる』ための環境教育の拠点、霧多布湿原センターの指定管理者として運営を任されていますが、提案当時は地域の理解はなく、湿原保護よりも『防波堤の方が必要だ』なんて反対意見が多かったのです。現在も税収を得るために風車を建てようとする動きもありますが…、私たちの団体がなかったら、湿原に対するさまざまなインパクトが増えていったかもしれませんね。湿原を危機から救うためにも、国や企業、自治体が一丸となれるように働きかけていこうと思います」。

Keyword6: 現在の活動、そして今後の展望
買取保全地の中で、埋め立てられた土地や産業で使われていた土地を湿原に戻していく再生事業にも着手。ビオトープ(生物たちの生息空間)をつくり湿原の回復過程を5年間調査し、10年経った今では水生昆虫やエゾシカなどが帰ってくる湿原へと回復しつつあるそう。
「民有地を買って物理的に残す取り組みと同時に大切なのが、自然を壊さず、残そうとする人を育てることです。そこで、子どもたちの環境保護への理解を深めるために『子ども自然クラブ』をつくり、環境教育を行っています。子どもたちが変えていってくれるためには時間がかかりますが、継続的に取り組むことが大切だと考えています」。

自然を残すためのバトンは、
未来へと着実につながれています

20代の若手スタッフはこの湿原での自然体験学習の経験者。「霧多布湿原を残す」という熱い思いは、次世代、そして未来へと引き継がれていました。

・「地元の高校で3年間ボランティア部に入り、木道を補修したりする中で湿原保全の大変さを知りました。美しい自然を守るためには浜中町民の理解が必要ですので、これからも環境教育に力を注ぎたいと思います」(小野 明奈さん)

・「浜中町の子どもたちが湿原に興味をもち、たとえ町から離れたとしても、町と湿原を誇りにしてもらいたい。その思いが自然を守るきっかけとなるので。環境教育を学んでいた大学時代に訪れ魅了されて以来、この地で、子どもへの環境教育に励むことを決めました」(森田 茉莉子さん)

・「小さい頃から、霧多布湿原がある浜中町をたくさんの人に見てもらいたい! と思い続け、子ども自然クラブで活動してきました。美しい湿原を守るためには、今を生きる人が未来を生きる人へ伝えることが必要だと思うので、これからも変わらず取り組みます」(柴田 真由子さん)

この湿原のファンが増えれば、みんなが湿原を残したいと思うようになる。
霧多布湿原ナショナルトラストは、保全活動やファンづくりを続け 未来の子どもたちへこの美しい自然をつなぎたいと思っています。

民有地1,200ヘクタールのうち、買い取り保全地、借地、浜中町との湿原景観個全協定地を含めると929ヘクタールの湿原を保全することができています(地図上のピンク部分が保全できている土地で、赤部分は2016年に購入した土地)。

霧多布湿原ナショナルトラストのホームページ > http://www.kiritappu.or.jp/

Force for Goodから、たくさんの笑顔を

自然の大切さを感じながらボランティア活動を行いました

枝落としや薪割りなど日頃できない経験をしたみなさんからは、「とっても楽しい!」「新鮮で貴重な体験!」という感想のほか、「森や土のにおいに癒されながら、気持ち良く、初めての枝落としができました! これを普段から行う方々の大変さには驚かされます」「個人やグループがリレーをするように活動していけば、きっと美しい自然は守れるはずです」「さわやかな自然の中で保全活動ができ、感激しています」「枝落としをする中で、自然保護に対する気持ちが高まりました!」「大人数で行うと盛り上がるし、作業効率もいいですよね」など、次も参加したいという声が多く寄せられました。 漁師の番屋で行ったBBQでは、今が旬の秋鮭のちゃんちゃん焼きやこまいの一夜干し、牡蠣やカレイの網焼き、そしてジンギスカンなどを堪能。豊かな自然を残すことで得られる北海道東部の海の幸に感激した2日間となりました。

ニュースキンジャパンはこれからも皆様と共に、子どもたちの明るい未来を創るための活動を実施してまいります。 ニュースキンジャパン FFG 基金の紹介はこちら>>http://www.nuskincsr.jp/ffg/

HOW TO GIVE

ニュースキンの会員の方であれば、だれでもニュースキンジャパン Force for Good基金への寄付、ならびにナリッシュ ザ チルドレン プログラムへ参加することができます。

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