ニュースキンジャパン 社会貢献活動

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ニュースキンジャパン社会貢献活動(CSR)

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霧多布湿原ナショナルトラストへの支援を継続
「霧多布湿原ニュースキンの森」植樹プロジェクト始動

さまざまな動植物の命を育む自然豊かな霧多布湿原。その周辺には民有地が多く、湿原をそのままの姿で残すためには保全が必要でした。そこでニュースキンは2000年より、民有地を買い取って保全し、未来の子どもたちへ残していくナショナルトラスト活動を行う認定NPO法人 霧多布湿原ナショナルトラストへのサポートを続けています。

皆様の応援により叶った今年の支援金200万円は、水源の森づくりを目指して新設された「霧多布湿原ニュースキンの森」での植樹、湿原の魅力を伝え、湿原保全活動を普及する拠点となる「やちぼうずカフェ(インフォメーションカフェ)」の維持管理、そして地域の環境教育など、さまざまな活動に役立てられています。

8月には会員の皆様と社員が現地を訪れ、残すべき湿原を肌で感じながら、自然を守るための植樹活動を行ってきました。ぜひご覧ください。

霧多布湿原について

北海道の東、厚岸郡浜中町に位置する霧多布湿原。面積は約3,168ヘクタール、東京都の渋谷区が2つ入る広さをもつ国内でも5本の指に入る大きさの湿原です。野生動植物が人の生活のすぐそばで生息しているのも特徴です。


霧多布湿原の魅力

  • 別名「花の湿地」と呼ばれ、平地にありながら、夏には高山植物のエゾカンゾウやワタスゲが一面に咲き乱れる
  • 特別天然記念物のタンチョウをはじめ、天然記念物のオジロワシシマフクロウなどに出会える
  • 中央部は、古くから学術的価値が評価されてきた「天然記念物の泥炭形成植物群落地」
  • 特に水鳥にとって重要な湿地であることが国際的に認められ、1993年「ラムサール条約」に登録
  • 2001年、北海道民全体の宝物として「北海道遺産」に選定、2021年には霧多布湿原を含む道東地域が「厚岸霧多布昆布森国定公園」に指定

湿原内に生息する動植物

タンチョウ
オオハクチョウ
キタキツネ
エゾシカ
エゾカンゾウ群落
ワタスゲ群落

霧多布湿原ナショナルトラストについて

認定NPO法人 霧多布湿原ナショナルトラストは「身近な自然を未来の子どもたちへ引き継ぐこと」というミッションのもと、自然と共生する暮らしや町づくりを目指し、湿原がもつ豊かさや価値を多くの人々に伝えるために活動しています。


活動の3つの柱

霧多布湿原を保全する

湿原の3分の1である1,200ヘクタールが民有地で、自然豊かな環境が開発の危険性にさらされていることから、民有地を買って保全し、未来の子どもたちへ残すナショナルトラスト活動を実施しています。1,200ヘクタールのうち、買い取り保全地、借地、浜中町との湿原景観保全協定地を含めると1,073ヘクタールの湿原を保全することができています(2022年9月30日現在)。

皆様からお預かりした寄付金も、土地を買い上げる資金源となり、湿原を未来へつなぐための大きな力となっています。

※ナショナルトラスト:19世紀末イギリスで始まった市民運動。みんなで資金や力を出し合って貴重な自然や文化遺産を保全していく活動です。

地域の自然や壊れた湿原を再生する

海岸線から広がる霧多布湿原のまわりには、放置されて荒廃した森林跡地などもあります。また、使われなくなった湿原もあり、それらを元に戻すための再生、修復のための調査・研究も進めています。

ニュースキンが今回取り組んだ、水源となる森をつくるための「霧多布湿原ニュースキンの森」植樹プロジェクト レポートもご覧ください。

霧多布湿原のファンづくり

地域の子どもたちへの環境教育の一環として、自然体験学習や、きりたっぷ子ども自然クラブを実施。霧多布湿原のことを知ってもらい、好きになってもらうことで湿原を守っていけるよう、さまざまな活動も行っています。

ニュースキンの支援開始当初に寄贈した軽トラック同様、霧多布湿原ナショナルトラスト30周年の節目に寄贈した二代目の軽トラックも、子どもたちのキャンプの受け入れなどに、大切に使用されています。
霧多布湿原ナショナルトラストのホームページ>

ニュースキンジャパンとの歩み

ニュースキンジャパンはサステナビリティ(持続可能な環境)への取り組みの一環として、2000年より、霧多布湿原ナショナルトラストをサポートしています。霧多布湿原の素晴らしい自然を保護する必要性を感じ、霧多布湿原ナショナルトラストの活動趣旨に賛同し、湿原保全のための活動を継続しています。


  • 出会いは2000年
    霧多布湿原ナショナルトラスト設立メンバーの伊東 俊和さんへの2017年9月のインタビューでは、2000年当時を振り返り、「(霧多布湿原を)気持ちで残していく取り組みを約10年続けましたが、民有地の開発を食い止めるには買うほかないと考え、NPO法人を立ち上げました。ですが資金がなかった。そんな大きな課題を抱えていたタイミングで、ニュースキンに賛同していただき、2,000万円を支援してもらいました。これがシードマネーとなり、おかげさまで現在は、民有地の約8割を買い取り保全できているのです」。
    皆様からお預かりした寄付金は、買い取り保全地が850ヘクタールだった当時、その約4割の土地購入に使われました。
  • その後も皆様と共に継続的に支援。今年で23年目を迎えました
    これまでに皆様からお預かりした寄付金は、土地を買い上げる資金のほか、保全活動や環境教育活動を支える車両、地域の子どもたちへの環境教育や自然体験学習などに役立てられました。また、寄付金をお届けするだけではなく、会員の皆様と社員が現地を訪れ、残すべき自然に触れながらの湿原クリーンナップや森林部の枝落とし・薪割りといった整備、海岸部のゴミ拾いなどを続けています。
    ニュースキンジャパン2023年度支援についてはこちらをご覧ください。

「霧多布湿原ニュースキンの森」植樹プロジェクト レポート

ニュースキンジャパン開業30周年を記念してスタートした「霧多布湿原ニュースキンの森」植樹プロジェクトは、霧多布湿原の生態系を健全な状態で維持するために欠かせない、水源となる森をつくるための活動です。このニュースキンの森が新設されたのは、昭和の時代に地元の漁師が漁業で使われる道具や燃料となる木材を伐採するために所有し、現在は役目を終えて放置されていた森林跡地です。ここをあらゆる世代の力を合わせながら時間をかけて回復させることで、霧多布湿原とその周辺を維持管理する一環としての大切な役割を担うものと考えています。

霧多布湿原ニュースキンの森でボランティアの皆様と
ニュースキンの森は、国の天然記念物のオジロワシが夕方になると帰る場所のひとつといわれている「ワシの巣の森」エリアに設けられました。多くのワシの営巣地となり水源の森となることを目指して8月18日、会員の皆様と社員の総勢33名が一丸となって苗木を植えました。
植樹前の森の様子
生い茂る笹を霧多布湿原ナショナルトラストのスタッフの皆様が事前に刈ってくれました。
植樹の仕方についてレクチャー
霧多布湿原ナショナルトラストの高橋副理事長のご指導の下、植樹をスタート。「笹の根が張っているので、力を入れて掘ってくださいね」と高橋副理事長。根づく確率を上げるために、土の中で分解されてなくなる麻袋に包まれた苗木を準備してくださり、1本1本ていねいに植えました。
苗木の植樹が完了
植えたのは、サクラやシラカバ、ハルニレ、ミズナラ、イチョウ、オニグルミ、イタヤカエデの計44本。
成長のためにシカの食害対策も
シカの食害を防ぐために、後日、霧多布湿原ナショナルトラストのスタッフの皆様がフェンスを設けてくださいました。

Photo Gallery

自然体験学習も

植樹翌日に訪れた、やちぼうずカフェでは、子どもたちへの環境教育の一環として行うワークショップを体験。今回は、道をふさいでいた木や寿命を迎えて倒れた木を使ってストラップをつくりました。ここでは子どもたちに、霧多布湿原での思い出を広く伝えてもらえるお土産づくりにチャレンジしてもらうそうです。

Message from

ボランティア参加者からの温かい声をお届け

キッチンに買い置きしていたものが意外に多くびっくりしました。フードドライブがきっかけで、防災グッズに入っていた食品の見直しもでき、この活動がもっと広がればいいなと思いました。私自身もできることから始めようと、あらためて感じるよい機会になりました。ありがとうございます。 「もったいないをありがとうに変える」というコンセプトに感銘を受けました。身近にあるものが人のためになるだなんて……とても嬉しく思います!
お腹一杯になってほしくて、今回参加いたしました。今後も、必要とされる物があれば寄付したいと思います。私にできることがあれば頑張ります。 周りには、Force for Goodに興味はあるけど、いつどんなカタチで参加すればよいのか、いまいち分からないという方々がたくさんいます。フードドライブは、ニュースキンを知っている・知らないに関わらずみんなが参加できるよい活動ですね。
自分にもできることだったので、来年は友人にも協力してもらいます。ぜひ継続してほしいです。
Food Driveの様子
Food Driveの様子
Food Driveの様子

Q&Aコラム
霧多布湿原&ニュースキンジャパンの支援について楽しく知ろう

突然ですが、あなたにクエスチョン。ここではQ&A形式で、霧多布湿原がもっと好きになる、ニュースキンジャパンの社会貢献活動について理解が深まる……思わず「へぇ~」っていいたくなるような豆知識をご紹介します。

霧多布湿原の広さは、東京ドームの何倍だと思いますか?

「霧多布湿原は約3,168ヘクタールです。東京ドームは約4.7ヘクタールだといわれているので、霧多布湿原は東京ドームの約674倍だといえます」(霧多布湿原ナショナルトラスト 小川 浩子 理事長)

霧多布湿原の特徴って何だと思いますか?

「霧多布湿原は、高層湿原、中層湿原、低層湿原、塩性湿原という4タイプが見られる、北海道の中でもユニークな湿原です。人の暮らしに密着している湿原なのに、これだけ開発されずに原風景や自然が残されているとっても貴重な湿原です」(霧多布湿原ナショナルトラスト 工藤 吉治 事務局長)

ニュースキンジャパンの支援がきっかけで、美しい自然がキープされているエリアがあります。どこだと思いますか?

「琵琶瀬展望台(霧多布湿原の南に位置)から大きな川のふちまでとなる、約150万ヘクタールの土地が売りに出されたときに、ニュースキンジャパンのほか大きな団体・個人の支援もあり、買い取ることができました。そのときにもし購入できていなかったら、景観が変わっていたかもしれませんね」(霧多布湿原ナショナルトラスト 小川 浩子 理事長)

きっかけとなったエリア周辺にて。

ニュースキンジャパンと霧多布湿原をつないでくれたのは、タンチョウorシカのどちらだと思いますか?

正解は、2000年当時に絶滅が危惧されていたタンチョウです。「ニュースキンジャパンのスタッフの方と私たちの当時のメンバーの奇跡的な出会いもあり、ニュースキンジャパン『タンチョウ保護基金』が設立されました」(霧多布湿原ナショナルトラスト 小川 浩子 理事長)

2000年2月、ニュースキンジャパンは第5回ニュースキンジャパン コンベンションにおいて、タンチョウ保護基金より2,000万円を寄付。これは、初めて日本国内に向けたForce for Good活動への取り組みとなりました。希少なタンチョウを絶滅から救うことは、残された自然を保護することにつながり、「より良い世界」を実現するために、大きな意義のあることだと考えたのです(『Nu Skin Magazine Spring 2003』P30より)。

タンチョウが「離婚」しないって、本当だと思いますか?

「タンチョウは生涯同じパートナーと添い遂げるといわれています」(霧多布湿原ナショナルトラスト 島﨑 楽 湿原センター係長)

霧多布湿原にいるチャンチョウのつがいの数、当ててみてください。

「2023年8月現在、霧多布湿原には6つのつがいがいるといわれています。今日(8月19日)霧多布湿原センターの木道から1つのつがいを見ることができましたが、タンチョウは1羽が生きるのに、健全な自然環境と広大なテリトリーを必要とするといわれています。そのため生息数は、今後変わっていきます」(霧多布湿原ナショナルトラスト 島﨑 楽 湿原センター係長)

霧多布湿原には、シカが入れない策を設置しています。しかし、シカが湿原に入り込むそうですが、どうやって入り込むと思いますか?

「霧多布湿原には、シカが好む植物が多く生息しています。そのための電気柵を設定しているのですが、シカも勉強し、人間が使う木道をとおって湿原に入り込むことができます」(霧多布湿原ナショナルトラスト 島﨑 楽 湿原センター係長)

霧多布湿原の隣接地への植樹って、どんな意味があると思いますか?

「湿原というのは水がすごく重要です。今回植樹していただいたニュースキンの森が育つことで、山の栄養分と湿原性のミネラルを含んだ栄養分が海へと流れて海を育ててくれます。そうすることで、天然の昆布や、二酸化炭素吸収で注目されているアマモも育つわけです。そういった藻類が小魚の営巣地になって白鳥が冬に飛来した際の餌になったり、ウニやカニといった海産物を育ててくれたりするわけです。こうして豊かな海がつくられることで、海から立ち上がったミネラルをいっぱいに含む霧が山(ニュースキンの森)に戻り、酪農地帯をうるおし、豊かな牧草をつくる。そんな霧が涼しい気候を保つことで、品質のよい牛乳がつくられるというということになります。
ニュースキンの森は、産業にも自然にも健全な生態系にも、そして私たちの感性に訴えるような景色にも大きく貢献していると考えられます」(霧多布湿原ナショナルトラスト 小川 浩子 理事長)

植樹(ニュースキンの森)を成功させて未来につなげるためのコツは何だと思いますか?

「植樹をしても、シカの食害対策や水やりをおこたることで森は育ちませんので、継続した手入れが必要となります。霧多布湿原の保全活動全般にいえますが、一度きりでなく、ニュースキンジャパンのような継続した支援を必要とするのです」(霧多布湿原ナショナルトラスト 高橋 勇 副理事長)

ニュースキン製品を愛用することが霧多布湿原への支援につながるって、本当だと思いますか?

はい、本当です。ニュースキンジャパンでは、「お気に入りの製品を使って子どもたちを笑顔にしよう」というスローガンのもと、全製品の売上利益の1%を社会貢献活動に役立てるOne for Smilesという取り組みを行っています。この取り組みによる寄付金の一部が霧多布湿原ナショナルトラストへのサポートにつながり、未来の子どもたちに美しい霧多布湿原を引き継ぐためのさまざまな活動に役立てられています。(回答:ニュースキンジャパン)
one for smiles

皆様からの応援により叶った今年の寄付金は、「霧多布湿原ニュースキンの森」での植樹プロジェクトや霧多布湿原の保全活動を普及する拠点となる「やちぼうずカフェ(インフォメーションカフェ)」の維持管理、地域の環境教育活動事業など、さまざまな活動に役立てられています。
2000年からの累計寄付金額:5,680万円
2022年度の継続支援はこちらへ>

寄付目録の贈呈式の様子

霧多布湿原ナショナルトラストの小川 浩子理事長へ、ニュースキンジャパン社長の小林 和則から目録を贈呈。
浜中町の松本 博町長も感謝の言葉をくださいました。
会場の様子。

Message from

浜中町、霧多布湿原の関係者から「ありがとう」

霧多布湿原ナショナルトラスト 小川 浩子 理事長
「霧多布湿原を保全するための大きな基盤を築いてくださったのがニュースキンの皆様です。今回の植樹プロジェクトも、湿原周辺の森づくりに取り組む私たちの活動の大きな一助を担っていただきました。23年前からの変わらぬサポートに感謝申し上げます」
浜中町 松本 博 町長
「町民を代表し、20年以上もの長い間サポートしてくださることに感謝を申し上げます。浜中町は農業も漁業も林業もある一次産業の町ですが、それを支えてくれるのが霧多布湿原です。これからも支援や活動を続けてもらえたらうれしいです」

地元の新聞と町のホームページで紹介されました

【釧路新聞】2023年8月27日
【浜中町の公式ホームページ】デジカメスケッチ>

Special Thanks!

霧多布湿原ナショナルトラストの皆様、ご協力ありがとうございました

霧多布湿原を背にスタッフの皆様と共に
事前の準備から始まり当日の運営に至るまで、ご協力いただいた皆様に心から感謝申し上げます。皆様のおかげで、霧多布湿原ニュースキンの森プロジェクトが実現できました。みどり豊かな自然を育み、未来へつなげるための大切な一歩を踏み出せました!

ニュースキンジャパンは、霧多布湿原の保全や「霧多布湿原ニュースキンの森」での植樹活動を通じて、自然を守り、育て、自然からの恵みを受ける大切さを感じていきたい……。そして、会員の皆様や霧多布湿原ナショナルトラストの皆様と力を合わせ、美しい自然を未来に残していくための力になりたいと思います。

ニュースキンジャパンは皆様と共に、これからも子どもたちの笑顔と大切な地球のためのサポートを実施してまいります。

HOW TO GIVE

ニュースキンの会員の方であれば、だれでもニュースキンジャパン Force for Good基金への寄付、ならびにナリッシュ ザ チルドレン プログラムへ参加することができます。

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